【対談企画】気高く生きるとは?①
- 表現活動 北関
- 2023年12月30日
- 読了時間: 8分
こんにちは!!
今年の表現活動で取り組んでいる『ハムレット』ですが、
今回私たちの考えたテーマが “気高く生きる” ということで、
メンバーのゆってィ、かんた、たけぴーに “気高く生きるとは” について対談をしてもらいました!
(今回のインタビュアーはまゆ!)

2日に分けて更新していきます✊☆
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―――では早速対談企画第1弾、始めていきたいと思います!
た:お願いしまーす
か:お願いします!
「ハムレットにとっての ”気高く生きる” 」
―――まず3人はハムレットにとっての ”気高く生きる” をどう解釈しているのか教えてください!
ではゆってぃから!
ゆ:練習中にも言ってるんだけど、"気高く生きる" = ”自分の思いに正直に生きる” とハムレットは解釈してるんじゃないかなって思ってます。こう聞くとすごく薄っぺらいなって自分でも思ってるんだけど、でもそれ以上に言葉にもできてなくて、自分の思い通りに行動することを気高く生きると彼は捉えてるんじゃないかなと思います。
で、やりたいと思ったことが、例えば自分が信じてる宗教的によろしくないとか、自分が教育された事に反してる時って私たちも結構あると思ってるんだけど、そういう時にもいかに自分のやりたいことをやり通せるかが "気高く生きる" と彼は解釈してるんじゃないかと今は思ってます。
―――"気高く生きる" = "自分の気持ちに素直に生きる" ってことですね!
ゆ:そうそう!

真剣に話すゆってィ
―――かんたは、ハムレットにとっての "気高く生きる" をどう解釈してますか?
か:最後までハムレット自身も何が気高くて何が気高くないかみたいな基準って決めきらずに最後までいったのかなと思ってて、ゆってィが言ったこともちょっと近いなと思うんですけど、
不安定さを持ちながら進んでいくみたいなことがかなり時代の人間を象徴してるなって気がしていてですね。
気高く生きるっていうのは、死んだあとのハムレットがいたとして、その時にじっくり振り返ってやっと自分でも咀嚼できるぐらいの感じのテンションなんじゃないかなって僕は思ってます。
なので作者の意図は一旦置いといて、物語に入り込んだとして、ハムレットのことを考えるとそんなに、これが “気高く生きる” だっていう信念がしっかりあるっていう感じではないなっていうのはぼんやり思ってます
―――なるほど、"気高く生きる" = "信念を持って生きる"と捉えてる人が多い気がするので、色々な捉え方があるんだなと思いました!
か:そうですね。
―――たけぴーは?
た:ハムレットは信念は持ってるんだけど、ハムレットのここの部分が"気高く生きる"だよね、っていうのは第 3 者目線ではすごい捉えられるんだけど、
ハムレットって、やっぱり自分の思いに従った方がいいんだろうか?ここは狂ったフリをした方がいいのかな?っていう風に全然基準を定めないで、ありのまま本能で行動してるのかなって思ってます。
―――自分の本能に素直に生きることをハムレットにとっての “気高く生きる” ととらえてるのかな
か:なるほどねえ
―――シェイクスピアの考えるハムレットの “気高く生きる” と読者が独自に解釈するハムレットの “気高く生きる” があるんですね。

笑顔のたけぴー
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「現代の人々に通じるハムレットの生き方」
―――では今言ってくれたハムレットの生き方は、現代の人々にどう通じていくと考えるかを教えてください!かんたお願いします。
か:さっきちらっと言ったんですけど、今回表現活動で "気高く生きる" というテーマにしてるじゃないですか?
で、僕がちょっと思ってるのは "気高く生きる" もうそうなんだけど、気高く生きるとは?っていう投げかけでもあるなと思ってて、その問いって今に通じてるなと思ったんですけど。
具体的に言うと例えば就活とかで、自分はどういう人間でどういう能力を持っていて、社会にどう貢献したいとかあるじゃないですか?そういうのって結構関連するなと思うんですよ。ハムレットに照らし合わせると、この時代がね。
神と人間の境目と言われる時代、ルネサンス全盛期ですね。それまでのキリスト教の考え方から変わっていくと、科学が力を持ち始めるような時代になっていくけど、そういう時にじゃあ今まで神様っていうものがいていろんなことを教えてくれたわけだけど、神が何かわからなくなっていく時代になった時に、じゃあ何を基準に私は生きていけばいいんだみたいなことがいっぱい生まれるわけですよね。
それって別に今でもそうだなと思うんですよね。あなたは何を基準に生きてますか?みたいなことでもあると思うんですよ。
そういった面でですね、我々がテーマにしているような "気高く生きるとは" って、言葉として気高くって置いてるけども、今の時代に合わせて言うと、あなたは何のために生きてますか?何があなたを正しくしてますか?みたいなことにすごい近いなと思っていて、だから400年以上も親しまれるようなお話になってんだなって僕は思います。なんかそういう面で人間って変わらないし、そういう問いを常に抱えて生きてんだなっていうふうに僕は思いますね。
―――今も昔も何かを基準に人々は生きてるってことですかね?
か:というか、何を基準に生きていけばいいかってことに常に悩み続ける生き物って感じがしてますね~
―――”気高く生きる” にはどうすれば良い?っていう投げかけがハムレットで伝えたかった事の一つかもしれないですね
か:どう思う?っていうね、あなたはどう生きる?みたいな問いかけですよね。結論を出し切ってないからこそいろんな人のいろんな解釈が生まれてますよね~

考えるかんた
―――ありがとう!では次はたけぴー
た:ハムレットの生き方、存在自体が "ザ・人" を表してるなと結構感じていて、具体的に言うと、ホレイシオには自分の思ったことを素直に話す。でも他の人は気が狂ったふりをして、自分の本心を隠して悟られないように話してる、で独白では自分の悩みについて正面から向き合って、それでもどうやったらいいのかわかんなくて、困り果てている。
それは(悩みについて正面から向き合い困り果ててしまうことは)大学生であってもこれから大人になっても変わらないことで、そこら辺はさっきかんたが言ってた通り、昔も今も未来も全然変わらないことなのかなっていうのと。
あとは特にハムレットの独白に関して、俺は独白をするっていうこと自体が結構狂気性があるなって思ってて、俺らは読者だからハムレットの本心は見えるけど。
そうゆう自己開示はやっぱりやっていかないと、他者からは絶対何を悩んでるのかも分かんないし、どう接したらいいのかもわかんないっていう、他者へのアプローチみたいなことに関しては、すごい考えさせられるなっていうのがあります。
―――ハムレットが独白するように私たちも他者に対して自分の考えを出していくっていうことが大事なんじゃないかなってことであってますかね?
た:はい
―――なるほど、ありがとうございます!

真剣な面持ちのみんな
―――次はゆってィ!
ゆ:私は一言、”考えて生きろよ?”みたいなことだと思っていて、結構ハムレットの話の中で、ハムレットが結構自分のやりたいこととか自分のしたいこととは?を結構考えてるんですけど、
ハムレットのように自分の考えを持ちながら生きてる人、それなりに自分の信念を持って生きてる人がいて、
それと対照的に、社会のシステムに沿って生きてる人がいると思っていて、その人たちをすごくハムレットが見下す下りがあったりとか、なんとなく生きてる人たちを対照的に出してるなって思ってて。
社会を動かすには何も考えてない人(社会のシステムに沿って生きてる人)をどう先導するか、みたいなことがよく語られるなって思ってて。
でもその中で先導されまいと勉強してる人たちがいて、ちょっと勉強したら、この社会おかしいかもみたいなことに気付く人たちがいて。
今だけじゃなくてどの時代にもそういうことがあった、で、そういう人達に対して君たちは何をしたいんだい?自分は何をしたいのかを考えて生きてるかい?みたいなのを問われてハッとする人たちが多いだろうなって思うと、ハムレットの”気高く生きる”はいつの時代にもすごく通じるテーマなのかなっていう風に思っていて。なんとなくわかる?
―――社会っていうのは政治とかのこと?
ゆ:そんなに大きいことではなくて、勿論それもだけど生徒会選挙とか?
た:あ~
ゆ:ヘッド宣言とか?笑
※ヘッド宣言・・・ラボ活動のヘッド決め
か:ヘッド宣言は何も考えてない人が多いと。
みんな:笑笑笑
―――ヘッドが言ってることに違和感を感じられる人と、ヘッドが言ってるから正しいと思っちゃってる人がいるってこと?
ゆ:うん。ヘッドが言ってれば全部あってるからOK みたいなことではないはず、と全てのことにそういうことが言えるなって思ってるの。
とにかくその考えて生きてる人とそうじゃない人がいる中で、いろんなこと勉強してて考えようと思ってる中間層ぐらいの人にぶっ刺さってるんじゃないかなと言っていて。
そういうことがどの世界にもどの時代にも言える、考えたら世の中の見え方変わるみたいなのがどの時代にもあったんじゃないかなって、今にも通じてるんじゃないかなっていう気がします。
―――ハムレットの生き方は、時代を超えて集団に流されないように生きたいと思ってる人に刺さるんじゃないかなってことですね。
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最後まで読んでいただきありがとうございました!
後半の更新もお楽しみに✨
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