【メンバー対談企画】第2回③
- 表現活動 北関
- 2021年12月29日
- 読了時間: 9分
~テーマ活動論~
第2回対談企画③です!
①、②を読んでからぜひ見てください!
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ま:まっきー ゆ:ゆうれい ど:どっちょ か:かんた
――ま 最後はちょっと表活内でも話したんだけど、具体と抽象について改めてこの場で話そうかなと思って。どっちが好きとかでも良いし、こっちはこういう良さがあるよね、みたいな話を改めてできればなと思うので。これも同じようにフリートークで話してみてください。
か (表活でも)話したけど、具体表現と抽象表現明に明確な気切りはないよね。なんか左右に分かれたとしてグラデーションになってるよね、どうですか?お2方は。それに関してはどうですか?
ど グラデーション、確かにそれはあると思う。そこに花がありますってナレーションで入ってて花をやってても、多分そこに花がある事に、何かの抽象的な意味を持たせることができると思うから。それをきっぱり分けることはできないんじゃないかなと私は思うけど。
か なるほどね
ゆ 何を抽象表現と置くかだと思ってて。まあそこに尽きる、なんて言うんだろう。 ただ表活で話した時から結構自分の中で考えてて。テーマっていうさ、例えばお話の大きな流れを作ろうと思った時に、そこに存在する表現すべてある種の抽象表現であると思っちゃうというか。
か&ど はいはいはいはい。
か 結局、その原作とか物語を作る側もそうだと思って。本当に何の意味もなくそれが出てくることはあるのかもしれないけど、基本的には具体的な描写であっても、その話のメッセージを伝える上で置かれているのであれば、それはある種の若干の抽象的なメッセージの中にあるというか。それは厳密に言えば抽象表現と呼べてしまうっていう意味では、確かにグラデーションはその通りだなと思います。
ま 100%の具体表現ってさ、あるの?具体表現好きなんだけどさ、100%って可能?
か そこはラボのテーマ活動、身体のみを使った表現において大きな壁というか、考えることだと思うんですよ。人の身体であるよねっていうことが観客に担保されているっていうことにおいて100%の具体表現が成り立つみたいな。
ま うんうん
か と思っていて、観客はもちろん人の体で演じてるよねっていうのが見てわかる。小道具も大道具もないから。 だからその体を観客自身も、その体が本当に木になっても見えるし本当に鳥にもなるようにも見える、みたいな。 でも実際は人間で肉体である。で、そのジレンマがあって、でその肉体であるっていうことをめちゃくちゃ俺は大事にしたくて。だから100%具体表現は無理っていい切りたい。人は鉄になれないしプラスチックにはなれない。
ど はいはいはいはい。
か ただそれは悪いことじゃなくて、そこに寄せていくことに意味がある気がする。どうやったら人の体が鉄になるか。 物質としてね。これは全く比喩でもなんでもなくて。鉄の硬さになるためにはどうすればいいかみたいなことを真剣に考えることがすごい大事だなと思いますね。
ど そうね。だからかもしれないけど私も具体表現って言えばいいのかな、例えばそこにお城がありますってなったら、いかにお城になれるかをやるのがもうめっちゃ楽しいの。まずその背景知識としてさ、そこにあるお城ってどんなんだろうって想像するじゃん 。その建物のここがとんがっているからこのとんがりを頑張ってみんなで作ろうみたいな。三角とかをどうやって作るかみたいなとこを、その物の特徴をとらえていかにそういう風に見えるようになるかっていうのが楽しいし、それが見えたときもめっちゃ楽しいの。
ゆ わかる。
ど 見てて「何これ?」って思ったんだけど「ええ、これ月じゃん!」みたいななるのがめっちゃ楽しいんだよね
ま わかる、めっちゃわかる。いいよね。
ど そうめっちゃ楽しいのよ、それが。
ま 感想文とかに書かれてね。これは何だろう、○○ですか? そうだよ、そうその通りだよ。って
ど そうそうそう。 逆に抽象表現の楽しさとかどういうのある? 抽象表現が楽しいっていうか魅力 になるとき。
か これね抽象表現の、例えば風とかさ人の気持ちとか光とか物質としてないもの、触れないものとかをやる時。なんかその身体で存在したものになる機会ってマジでないんです、今の現代において、人って。そもそも犬になることも無いじゃん。犬になろうと思うこともないし、鳥になることはまあギリあるかなぐらいですけど。 だとしたらなおさらもう見えないものと触れないものになる機会無いんですよ。 若者がそこに見えないものになろうなろうとすること自体が俺はもう素晴らしいと思う。
ま 確かにね。
か そこはその楽しさ、 もちろん表現すること、考える事が楽しいけども 、1つの形として人に見てもらうそれをこと自体がめちゃくちゃ成長につながるかなーって思いますね。人に見せられる形にまず1回する、してみるっていうこと。考えるだけじゃなくて体にインプットして外にだす。 そう続けることがすごい楽しいなと思います。
ゆ その機会があるっていうのはすごいよね。
ど 確かに。
ま いいよね 20歳超えの人たちみんなでそんなことやってんだもんね 。
ど なんか気配とかさ笑 気配って何って思うもん。でもなんか表活の人とかが考えてきた案(表現案)とかこうシェアするときに、ここでこういう気配の顔をしますみたいな。え、すごい、できてる!みたいな。
ま そうなんだよね
ど 感じれるんだよね。ラボっ子だからそう感じるのかなあ。 普通にそうでない人が見ても気配と感じ取れるのかがちょっと分かんないんだけど。そう見えた時がおもろいなと思う。
か ラボっ子はね、かなり訓練されてると思うよ。
ま そうなんだよ
ど これ(風の動きをしながら)は風やん!みたいなになるもんね
か 身体表現を見る目がかなり訓練されているし、そもそもラボの中にもやり方みたいのがあるから、若干体現されて体系化されてされつつある
ま そうだね。木はこれとか。
か そう。だから見やすいんですよね。ラボっ子はラボの演劇を。
ど うんうんうんうん
ゆ 確かに何の抵抗もなくこうやって(木の動き)やってたら木だなってなるし。 それはそうだなと思う。一般の人が観る時にやっぱり、ラボTジーパンで道具を使わないみたいな、僕達にとっては当たり前の前提が障壁になるとめちゃ思ってて。解釈に、脳にかかるコストが圧倒的にあると思ってて。
か そう、 そうなんだよね。抽象表現なら尚更そうですよ 。まあ木とかだったらナレーションとの相乗効果で伝わる。形があるから伝わる。感情のちょっとした変化みたいなのを身体と物理的なものでやる。それを伝える。でラボっ子ですら伝わるかあやういのにみたいな笑 何も知らない一般の人が見てどう思うかみたいなね。
ど うんうん
ま そうだね
ゆ 深いね
か 開かれて閉じてるから、かなり。
ま そうなんだよね
ど なんかね、 いつから植え付けられているんだろうと思うんだけど・・・
ゆ 植え付けられてる笑
か 言い方笑
ど いつからそういうふうに捉えられるようになったんだろうと思うんだけど、私ラボを始めたのが小3とかで、結構物心ついてたの。だからこそ1番最初にやった表現めっちゃ覚えてて。 なんか「かえると金のまり」だったんだけど、まりをポンって落としちゃう、泉の周りに生い茂る木みたいなのやってたんだよ。それはね、すごい覚えてるし、やってても、「これ本当に見えてる?」ってずっと疑問に思いながらやってたけど、見た人とかにはすごい泉が綺麗だったみたいな感想文とかもらって、「あ、そうだったんだ」って思ったから結構ラボっ子だから見えてる目線みたいなのやっぱりあるかもって思った。
ま なるほどね。年代によっても全然違うよね。
か そうだね
ど うんうんうん
ま 経験っていうかね、見た回数もめちゃめちゃでかいよね。
ゆ 確かに。すごいね。テーマ活動がすごいというかコミュニケーションってすごいって話になっちゃうんだけど、普通にさあ、具体表現で木とかやってる中で、急に人が歩いてきて抽象表現始めても何の違和感もなく受け入れるじゃない。具体的に柱とかやってたのに急に人が来てなんかやり始めて、急に動き始めて。それを当たり前のように抽象表現として受け入れるのがすごいなあと思って。
か もう反射だよね。いわば笑 反射。反射的に受け入れちゃうみたいな。考える余地がない。早いですよね。
ゆ めちゃくちゃ具体表現やってて急に人が出てきたらそれは具体表現だろうとか思ってさ、なんか「あ、抽象表現だった」とか、そういう錯誤っていうかなんかあれ?みたいのあると思うけど、なんかわかるよね、そういうの。
ま そうなんだよ
ゆ それが「抽象表現か」みたいなすっと入ってくるのがすごいなあっていう。
ま 普通の若者とかにね、見てもらってみたいよね。
ゆ 何を感じるのか。
か 表現ね。身体の挑戦だと思ってて、しかもその回数を重ねていって、それでレスポンスくるわけじゃん。さっきのどっちょの話じゃないけど、やった後に感想が来て、で、それで次もやろうみたいな。その次へチャレンジがしやすいですね、圧倒的に。どう見えてるだろうみたいので縮こまらないじゃん、全然、ラボっ子って。そうじゃなくて、どんどんみんながやってるからやろうみたいな。どんどんチャレンジが回数を重ねられるような、やりやすさっていうのはもう桁違いじゃん、表現に関して。そこがすごいっていうか、カリキュラムが笑
ま ラボやっててさ、テーマ活動やってる人って、テーマ活動以外でもちょっとそういうとこあるよね。 コミュニケーションとか、いろんなことにおいてトライアンドエラーを。
ゆ それはめっちゃ分かるね。
ま 経験してきたのかな。
ど 確かに
か クリエイティブだね、みんな。別にベクトルは違えど。 物を作れる人って減ってるよね、明らかに昔に比べて。自分で何かを考えてものを生み出せる人ってめちゃめちゃ減ってるじゃん。昔なんか子供なんてすごかったじゃん。なんでも作ってさ、空き缶とかなんでも作って。もう自分の遊び道具も作っててみたいな 。そうじゃない時代になってきたときに、じゃあ1つの体が渡されて。結局戦争とかがおきてたよ。めっちゃ話し飛ぶけど。戦争で家とか全部なくなって、お金も全部なくなって、最後に残るの体なんです、自分の体だけなんです。じゃあそこの体で何が出来るかってめっちゃ大事だなと思って。例えばめっちゃ踊りがうまいとか、 走るの早いとか、声がでかいとかそういう身体的な特徴、身体的な能力ってめちゃめちゃ大事だと思うんです、今の時代において。だからそのラボっ子ってその体の使い方であったり、じゃあどう使えばどうなるみたいなトライアンドエラーをできる脳みそだから。本当に今の時代でも全然教育として素晴らしいと思います、うん。
ど いや私も確かにね何にもなくてもテーマ活動はできるわ
ま 何もなかった時テーマ活動したくないわー笑
ど でも結局体だけ残されて本当に何ができますかって言われたらテーマ活動ならできますって言っちゃうかも。
ま 確かにね。いいですね~
ま なんかみんな言い残したことはないですか?
いっぱいみんな話してくれたと思うので。もし話したりなかったら対談企画としては終わりにして、雑談として、この後無限にできるのでね笑 みんな大好きだろうから笑
そんな感じで対談企画第2回を終わりにしたいと思います。ありがと~ありがとうございました!
全員 ありがとうございました👏

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最後まで読んでいただきありがとうございました!
ラボの良さや、表現活動ではこんなことを話してるよ!というのが知れたのではと思います、、!
今後も対談企画を更新していきますので、引き続きよろしくお願いします🌟
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